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執筆者の写真Hiroki Sato, MS, ATC, CR

Health


怒濤の通訳月間もやっと落ち着きました。通訳をやらせてもらう機会がある度に、勉強不足だなぁ、と思います。大学2年生の時から日本語と英語の両方で専門用語を学んでいると追いつかなくなったので、それ以降は英語だけで学んで来ました。どちらかというと、いかに英語力を伸ばすかという面に焦点を当てていたので、日本語のことは考えていませんでした。日本に帰って来てからちょこちょこ通訳をやらせて頂く機会が増え、セミナーなどもやらせて頂く機会もあるので、筋骨格系は英語でも日本語でも問題ないのですが、ロルフィングやソースポイントに比べるとオステオパシー関係のクラスは診断名などの医学用語も比較的多く出てくるので、また確り復習+学び直さないといけないなぁ、と痛感しています。ソースポイントでは、哲学、宗教、量子力学からアートまで多岐に渡って内容を網羅していないといけないですし、オステオパシーでは普通の解剖学書には載っていないような用語まで知っておく必要があるので、勉強するための良いモチベーションになります。ボディートークは始めから将来的に通訳できるように英語と日本語で勉強しているので、丁度役に立っていますね!

さて、自分の話で前置きが長くなりましたが、先週通訳していたバイオメカニカル(機械的、構造的)オステオパシーはさておき、その前はソースポイント(エネルギー的、神聖幾何学的)→バイオダイナミクス(流動的、静的)と続いたので、概念的に似ている部分と違う部分が明確に見えて勉強になりました。両方共「自分」がやる訳ではないという所が共通していますね。ボディートークもファシリテーターとして施術をするので、その要素が強いです。そしてもう1つ共通しているのが、Health(健全・健康)に焦点を当てるという所です。

皆さん、健全・健康に焦点をあてるって考えた事ありますか? そもそも、どういう意味だと思いますか?

身体の悪い部分はすぐに分かりますよね。 また、日常的にそこに焦点がある人も多いのではないでしょうか?

  • 膝が痛い。

  • 腰が重い。

  • 肩が凝った。

  • 頭が痛い。

  • 胃がキリキリする。

  • イライラする。

身体の不協和音。気になる部分ですね。 健全・健康に意識を向けるのは、身体の機能している部分に意識を向けることにもなるでしょう。

  • 楽に呼吸が入ってくる部分の感覚。

  • 身体の中の軽い部分の感覚。

  • スムーズな関節の動きの感覚。

  • 身体の重心にのっている感覚。

  • 頭頂と地面の両極に身体が伸びる感覚。

  • 四肢が伸びて広がる感覚。

  • 全身が1つに連動して動いている感覚。

  • 心がワクワクする、広がる感覚。

施術者としての感覚は、健全な状態は組織としての自己主張が少なく、触っていても粒子的で動きがあります。身体感覚としては、痛みなどの明確に分かるノイズというよりは、もっと微細な感覚になります。2つで全く感覚や周波数が違うので、慣れてくればすぐに分かると思います。上で紹介している感覚は、ロルフィングの10シリーズの中でも養っていく感覚です。

健全ではなく、悪い部分、症状やストーリーに定着してしまうと、そこの流れが滞ってしまうようですね。意識=エネルギーだとすると、意識を向けるということはそこにエネルギーを注ぐことになります。身体は全体性の中から問題となっている部分を分けていくことで身体に害を与えないようにしているのですが、そこに意識をもっていくと、その分かれた部分がさらに大きくなって、、、という悪循環に陥ってしまいます。癌のようにそこだけ身体の中で残った状態になってしまい、そこに栄養が供給され続けると、どんどん大きくなってしまうのです。逆に、健康の方に意識があって、ちょっと気になる部分に健康になる為の情報や動きを促してあげると、今まで分かれていたものがまた全体に戻っていくんですね。構って欲しくて意地悪している人を、意地悪しないように何とかしようとしていると状況がどんどん悪化していくのに、そのことは無視して他の人と仲良くしていたら、とたんに意地悪しなくなった、とかないですか?人間の行動や思考も同じですね。嫌な思い出を忘れようとすればする程、そのことが鮮明に思い出せるようになってきて、自分の身体もその時の状態になってしまって、抜け出せなくなる。逆に、楽しい思い出や思考に焦点があたっていれば、嫌な思い出を思い出す暇がなくなってしまいます。

私が行っている全ての施術では、病院で行う「診断」することや「問題」には焦点を当てずに、「健全」に焦点をあてて、健康な状態になるように身体を促しています。言われてみたら、当たり前のことだと思いませんか?建物でも、壊れた部分があったら元の機能する状態に戻すことに焦点をあてますよね?もちろん、なぜ壊れて、どこが壊れているのかを知っておく必要がある時もありますが、いくら壊れた原因や壊れ方を調べても、壊れている所は直りませんよね。でも、建物の青写真があって正常な状態が分かれば、修理できますよね?(ちなみに身体は建物みたいに物質だけではないので、もっと色々な要素が複雑に絡み合っています。)それと同じで、身体が健康な状態になる方を意識して施術をしています。つまり、本来の機能や状態を求めて施術をするということです。至ってシンプルなんですが、案外そちらに焦点を当てて施術している人って少ないんです。

へ〜、なるほどねぇ、と思ったら、自分が普段どこに意識をもっているか感じてみて下さい。まずは、自分が物語や違和感にとらわれていることに気付けるようになるのが一歩目だと思いますよ!

例: このブログを書いていたら、右肩の辺りが重くなってきました(←これは違和感の方)。それを感じることはするのですが、その症状を深追いしないで「ブログ書くためにコンピューターに向かってたから肩が重くなってきたわぁ。」ぐらいに留めておき、姿勢をちょっと直して呼吸がどういう風に入っているかに意識をかえてみます。すると、この文章を書いている間に右肩の重さは取れていきました。こんな感じで気軽に試してもらうと良いと思いますよ。

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