最近、迷走神経と免疫系関係の記事に出くわすことが多かったので、少し調べてみたら色々ありました。
英語ですが、最近のブログ。 http://mosaicscience.com/story/hacking-nervous-system
もう3年前の記事になりますが、同じような内容で日本語に訳されているものを見つけたので、こちらをみてもらうと分かりやすいかも知れないですね。 https://pure432.wordpress.com/2013/09/14/迷走神経、ヴェーガス・ナーヴ、vagus-nerveのアクティベ
この写真のように、迷走神経を刺激することで、その反射作用で免疫系が活性化され、炎症のプロセスを抑えられるそうです。今までは免疫系の中の働きに着目されていて、どのように免疫系が働くのか、つまり、何が免疫系をコントロールしているか調べられていなかったそうです。迷走神経と免疫系にこんな相関関係があったと分かると、色々なアプローチが変化してきそうですね。この記事では、リューマチの患者を対象に実験していましたが、迷走神経は心臓や消化器系など様々な臓器をコントロールしているので、高血圧だったり、糖尿病にも効果があるかもしれません。免疫系のことなので、もちろん自己免疫疾患にも効果がありそうですよね。この画像の引用先のScientific Americanの記事では、刺激を与えるデバイスを手術で埋め込んでいますが、外からでもマイクロカレントの機械を使って刺激することも容易にできるので、そんな手法が日常的に行われる日もくるのではないでしょうか?
マニュアルセラピスト的には、もちろん手技でも何とでもなるでしょ!ということで、イメージを明確にするために迷走神経が延髄から出て、どのように頭部を抜け出して迷走していくのかを3Dアナトミーのアプリで見てみました。クリックしたら画像が大きくなります。上二つの画像は右上から見ていて、頭蓋骨、大脳などは取り除いて、脳幹部分と迷走神経が見えるようにしています。二つ目の緑にハイライトした骨は後頭骨と側頭骨で、その間をするっと神経が抜け出ています。三つ目は、右下からのアングルで、頚椎とどのような関係性があるか見てもらえると思います。ロルフィングの第7セッションでシステマチックに全身から力がフッと抜けることが多いのも納得ですよね。
タイミング良く(悪く?)食べ物で奥さんが全身にアレルギーが出てしまったので、軸骨格を整えてあげてから迷走神経を刺激してあげたら、症状がかなり収まりました。体って凄いですね。頭蓋のバランスが整えば、迷走神経にも影響を与えそうですもんね。免疫系に効果が出ると言われていることに納得です。
最後に、オヤジギャグですが、「迷走」神経の働きを良くするには、「瞑想」をすると良いらしいですよ!