二つの通訳のお仕事が終了しました。前回のブログでも書いたように、まずはバイオダイナミック・オステオパシーの通訳で大磯に一週間行っていました。先週末は、ボディートークのモジュール6、心身の大宇宙でした。その間にソースポイントの勉強会とTENの日、そして毎日のセッションもあったので、久しぶりにバタバタしていました。今日になりやっと落ち着いた感じです。
さて、二つのクラスの内容はかなり異なるもので、教え方やクラスのスタイルもかなり違い、両方のクラスを対比して見ることができて面白かったです。
バイオダイナミクス
バイオのクラスは、一応ガイドラインとなる資料があるものの、パワーポイントがある訳でもないので、その場その場で情報として伝えることを先生が生徒の質問の中から読み取って進んで行きます。つまり、通訳側からすると準備をしようにも準備できない不確定要素が多すぎるので、正直準備としてはマニュアルに一通り目を通しておくことと、「覚悟を決める」ことしかできない訳ですね(苦笑)。
しかし、バイオやソースポイントの時に通訳をしていていつも思うのは、その「場」から学ぶことが非常に多いということです。頭で理解するのではなく、全身を使って感じて学ぶ。先生に触れてもらうことによって伝わる情報がとても多い印象がありました。
また、通訳をさせてもらっていて面白かったのが、自分の意識がふと別の所に行った時に、先生もそこが気になっていたりと、色々なことが「シンクロ」していた所です。この感覚は、施術をする上でもとても役に立ちますし、通訳として場を共有させて頂いているからこそ共感できる感覚なのだと思います。先生方の何十年にも及ぶ経験により培ってきたものを共有させてもらっているので、いつもラッキーだなぁ、と思います。
勘違いしないように気をつけなければいけないのは、それはあくまで「先生が」作り出しているものであって、「自分が」突然そのレベルに達した訳ではないという所ですね。ここを勘違いしてしまうと、自分で思っている実力と中身が全然一致していない痛い施術者になってしまいます。しかし、一度その景色を見せてもらい経験できると、それが自分の中にも残るので、自分が成長するプロセスが加速することは間違いないと思います。
ボディートーク
ボディートークは、どちらかというと学術的に、学校のクラスのように進んで行きます。プレゼンテーションの資料がパワーポイントで準備されていて、日本語訳もすでに準備されている環境でクラスは進んで行きます。つまり、上記の場合とは異なり、ある程度どういった流れでどんな内容が出てくるか、どんな単語を知っておかなければいけないかということが事前にわかる訳ですね。通訳をしている時も、英語と日本語のスライドと、実際に先生が言っている事を比べたりするので、凄く「頭を使う」感じでの通訳になります。耳で聞いたことを自分で訳す場合と、スライドにある英語と日本語の単語をみて、それぞれの意味があっているのかを比べて話す場合で、頭の中の使っている部分が全く異なる所も面白かったです。
、筋骨格系をはじめとした体に関する内容に比べると、惑星やハウスなどは英語と日本語のどちらでも理解が乏しいので、もうちょっと予習しておきたかったのが正直な所です。考えてみたら、筋骨格系に関しては、大学1年生の時からなんらかの形で英語と日本語両方に関わっていたので、自分の中では両方があまり変わらない感じで存在しています。しかし、惑星や星座となると、Uranus(天王星)、Pluto(冥王星)とか出てきても、普段あまり使わないので、えーっと、、、という感じで頭の中で一度処理する時間が必要になってしまいます。プルート?鉄腕アトム?みたいな頭の回路です。。。海王星のNeptuneは、お笑いグループのネプチューンのおかげですぐに覚えられましたけどね(笑)。星座も自分の射手座(Sagittarius)はパッとでますが、それ以外は一瞬戸惑う時が多いです。
昨年のクラスの時に、新惑星でケレス(Ceres)なんて出てきた時には、日本語でも英語でも知らない状況でした。ギリシア神話も詳しくないので、名前にまつわる物語も、筋を追うだけで一杯一杯。つまり、結局言語というのは英語であれ日本語であれ、どれだけ自分に今まで興味・関心があって、その内容を知っているかに大きく左右されているということですね。そういう意味でも、僕はボディートークやソースポイントが好きです。この二つは哲学的な事を始め、解剖学的な体だけではない、より壮大なスケールから体というものをみていくので、知識や教養の幅も増え、人生が豊かになる感じがします。
昨年のクラス以降、このクラスの分野も以前より興味が湧きましたが、それでも自分ではなかなか勉強しない分野なので、今回通訳をさせてもらうことで凄く勉強になりました。得に同じ先生の二度目の履修だったのもあり、理解がとても深まり、実践で使える機会も増える気がしています。
両方のクラスを通して
上級統合のクラスの際にもブログに書きましたが、今回も体から学ぶプロセスと脳から学ぶプロセスの両方の良さを感じられました。どちらか一方だと頭でっかちになったり、感覚だけになってしまうので、両方バランス良く学べると強いですね。頭で学んだものを実感して体に落とし込み、感覚で学んだものを実際に頭で理解して言葉で伝えられるようになることが大切なのではないかと個人的には思っています。そうでないと、理論だけで肉体的な変化として認識されなかったり、体は変わっていても何が起こっているのか説明できないですからね。
今回は幸いにも両方のクラスの先生から施術をして頂く機会にも恵まれました。施術方法が異なるのでセッション中に感じることも違いましたが、両方とも凄くパワフルなセッションで、自分ではどうしようも無かった所の違和感がまた一つ抜けた感覚があります。セッションをしていても心地良いですし、施術で行っている事の明瞭さが増したのを実感しています!
何はともあれ、両方のクラスが終わって一安心です。通訳も大分数をこなして慣れて来たとはいえ、自分で行うセミナーやセッションとは違う脳の使い方をしますし、参加者としてクラスにいる時とは比べものにならない集中力で先生の話を聞くので結構疲れます。しかし、今回もこの二つのクラスの経験から情報だけではなく色々なことを学べ、また自分がレベルアップした感覚があるので嬉しいです。また今日から施術を受けに来てくださっている方々に還元させてもらっています!!