4月になりましたね。今年はタイミングよく4月になると共に桜🌸もチラホラ咲き始め、今年はいつも以上に3月と4月で年度が変わるということを実感しています。自分の周りでも変化が多く、3月までで一区切りつき、4月から新しいステージへ進んでいく人達が多いです🎓。
自分自身はというと、昨年12月のブログ記事を最後にサイバーワールドには、ほぼ引きこもり状態でした😅。元気に楽しく毎日セッション、セミナー、子育てと過ごしていたのですが、色々な変化とインスピレーションがあり、そのプロセスを大切にしていました🌊。そのプロセスは今も続いていていますが、良いタイミングなのでブログに残しておきたいと思います。
はじまりは、1月に通訳として関わらせてもらったオステオパシーのセミナーでした。昨年末から頭の中でグルグル回っていた螺旋の概念がカドゥケウスのイメージと繋がり、それを明確にカラダの中で感じてしまいました😰。クンダリーニを中心に、イダとピンガラが3Dで螺旋を描きながら上昇していく感覚です。おまけに、最後に羽が開く感覚まできっちりとあり、それは不死鳥が復活するように壮大でした。
困ったもんです。こういう話も大好きなんですが、基本的に(?)左脳人間な自分は、どうしたもんかいな、、、といった感じでした。しかし、体験してしまったからには、このプロセスのことを学んでいくしかないな、という気持ちでした。
通訳から戻り、ポラリティセラピーの本にカドゥケウスのことが載っていたことを思い出し、ドクター・ストーンの本を読み直していました。ドクター・ストーンは、オステオパシー界にエネルギーの概念をもたらした博士としてよく紹介されます。ポラリティセラピーはソースポイントの理解を深めるために日本に帰国したての頃に色々と読んだり、日本でポラリティセラピーを行なっている方々との交流もあったので、その当時から本は持っていたのですが、今回改めて読み直してみると痒いところに手が届く情報が一杯でした。ボディートークを学んだこともあり、星座やサインの関係なども理解が深まっていました。日本語の訳本も出ていますよ。
そして、アンドリュー・ワイル博士にもインタビューされた有名なオステオパス、ドクター・フルフォードの本も再度読み返していました。ドクター・フルフォードの本は、「いのちの輝き」と「サトルオステオパシー」が日本語訳されています。昔読んだ時(ロルファーになりたての頃)には分からなかったけれど、今読むと良く分かる部分が沢山あり、読み手の理解度と立ち位置がとても大切なのを実感しました。また数年後に読み返したら、当時は何も分かっていなかったと思うんでしょうけどね😁。「いのちの輝き」の後半部分は、ソースポイントの本と同じようなことが書いてあったことも改めて認識しました。ドクター・フルフォードの治療風景はYouTubeにもあります。これを見て、色々分かるようになってる自分も、少し成長した気がしますね。
そんな流れに乗りつつ、2月にもアメリカでオステオパシー関係の通訳をする機会がありました。準備も兼ねて、ジェラス先生の書物とバイオダイナミクス・コースのマニュアルなどを読み返していました。ドクター・ジェラスは、頭蓋オステオパシーの第一人者であるドクター・サザーランドからの伝統を受け継いでいる先生で、今は名前が変わっていますが、バイオダイナミクスという用語を頭蓋領域のワークに用いた先生です。
ジェラス先生のクラスに行くのは久しぶりだったので楽しみだったのと、1月の流れのまま、このタイミングでさらに変化するのかと思いきや、アメリカで発熱して、クラスの時以外は部屋でほぼ休んでいました😢。おかげで?最後にジェラス先生にも治療してもらったのですが、変化はその後も続いている感じがします。この変化は言葉にすることが難しいです。体感覚としても表現するのが難しいのですが、あえて言葉にするとしたら全てが「静か」になった気がします。心身ともに「流れ」との一体感が強まっている感じです。自然の変化や「場」の状態も以前より鋭敏に気づくようになりました👍。
そんな状態だったので、3月にアメリカでソースポイントのクラスをドナとボブと共に教える機会をとても楽しみにしていたのですが、それがキャンセルになるなど、思ってもいなかった予定の変更もありました😖。しかし、渡米のスケジュールが空いたおかげで逆にゆっくり自分のプロセスと向き合うことができ、さらに色々な書物を読み漁ることができました。引き続き、ジェラス先生の書物を読み返しながら、ドクター・サザーランドの本も所々読んだりしていました。前までは読んでも頭に入ってこなかった内容が、やっと入ってくるようになりました。
このように、二ヶ月ほどオステオパシーにドップリ浸かっていたので、久しぶりにロルフィングの創設者であるロルフ博士の書物もいくつか読み返してみました。ロルフィングに関する本も、ロルファーになる前、ロルフィング・トレーニング中、ロルファーになってからと理解が変化していくのを感じていましたが、今回は改めてロルフ博士が伝えようとしていたことがより明確になった気がしました。ロルフ博士はオステオパシーの影響をかなり受けていますが、彼女がスティル博士やサザーランド博士のことをとても良く学んでいたことも改めて知ることができました。
彼女の本の中で今回印象に残ったのが、ロルフィングの正式名称であるStructural IntegrationのStructureはRelationship(関係性)のことだ、という記述。そして、Health(健全)とWhole(全体)の語源は同じだ、とも言っていました。英語のHealthのEtymologyはこちら。つまり、全体に戻ることが健全な状態だと言っていて、そのために関係性が統合される必要性があると言っています。また、Gravity(重力)だけではなく、Gravitational Field(重力場)と述べているところも多かったのが印象的でした。「重力場との関係性を統合していくことで全体に戻る=健全になる」とロルフィングを理解するのと、「重力に適した構造(体)になるように統合する」とロルフィングを理解するのとで、大きく目指していくところが変わりますね。微妙なニュアンスの変化だと感じる人も多いかもしれないですが、どうでしょう?
また経験と理解が深まった状態で読み返すと、汲み取れる意味も変化してきていて、ロルフ博士の先見と見ていた世界に改めて驚かされました。スティル博士、サザーランド博士、ロルフ博士など、いずれも先駆者の人達の考えていたこと、見ていた世界を汲み取るには、行間を読んでいく必要があり、文章を読むだけではすぐに理解できないです(自分の頭が悪いだけかもしれないですが、、、😭)。それが、背景にある知識が増えてきて、自分もクリアになってくると、少しずつ本来の意味していたことが分かるようになったり、この体験・感覚のことを言っているんだろうな、と分かってくることが多くなります。20世紀の書物📚ばかりを読んでいるので、時々明らかに現代社会と逆行している気がする時もありますが、インターネットでは得ることのできない、偉人達が残してくれた書物にしか残っていない内容を解読していく作業はワクワクします。パッと情報として得られないところが面白いですね。
さて、そんな感じで時間があれば書物を読んでいる篭り生活でしたが、それらの影響が、普段のセッション、ソースポイント、IMAC、そしてTENの日に好影響を与えています。頭で作り上げるのではなく、カラダに落とし込む。言われたことを鵜呑みにするのではなく、実際に体験し共有できる機会。いかにそういった場をつくり、リアルな体験をしてもらえるか。そんなことを大切していきたいと強く思うようになりました。また今回の流れの中で、改めてミステリアスで論理的に説明することが難しい内容を、いかに共有していくことができるか、というところにも目がいくようになりました。昔からロルフィングでは大切にしていますが、「再現性のある感覚を共有する」というのがテーマとしてあります。特に、ソースポイントなどの見えないものを扱う上で、今までどうすれば効率よく伝えることができるか考えていたのですが、少し方向性が見えて来た気がします。大きな挑戦ですが、これからはそういった方向にも力を注いでいきたいと思います。
最後に、昨日撮った桜と、その裏にある太陽の写真を載せておきます。
靭公園の桜ですが、ここの桜を見ると、初めてドナとボブが来日した時を思い出します。
季節の変わり目を自然と共に感じられる日本は素晴らしい国ですね。