宮古島への飛行機はANAだったのですが、その機内誌「翼の王国」8月号に面白い記事がありました。
このブログ内の写真は機内誌の図を写真で撮ったものです。
著者は、「動的平衡」や「生物と無生物のあいだ」などの福岡伸一さん。
ダヴィンチの蝶という題目で連載中なようです。
ウィトルウィウス的人体図↓は私も大好きで、ソースポイントでもポイントと人体との関係性を表す時に使う有名な人体図です。https://ja.wikipedia.org/wiki/ウィトルウィウス的人体図
そしてタイトルには、「人間の飛翔」と「メタモルフォーゼ」がキーワードとして入っていました。
なんと、蝶の標本をこの図に合わせると一致したそうなんです。
おぉ〜!
ウィトルウィウス的人体図の人のまわりにある四角は物質世界、円は精神世界を表していと言われています。ウィトルウィウス的人体図には、当時の宗教、哲学、建築、芸術的概念が全て含まれているそうですね。この図に関する動画は色々ありますが、下の動画はTED-Edで共有されているので日本語字幕もありますし、シンプルにまとめられていて面白いです。
蝶は幼虫から一度サナギになり、そこから成虫となって羽ばたいていきます。サナギの時は、サナギの中身は正中線上にある主要な器官以外は一度全てドロドロになっているそうです。実際に蛾を用いたサナギの実験はこちらで紹介しています。そのプロセスのことをメタモルフォーゼ(変態)と言うんですね。3Dスキャンの様子の動画。
人間は変態はしませんが、人間のポテンシャル、トランスフォーメーション、トランスミューテーション、変化、変容などの言葉はロルフィング、ソースポイント、オステオパシーでは良く出て来ます。
バイオダイナミック発生学の著者でもあるガッサー博士は、成長・発達のプロセスは人が成人になっても続いているだろう、と言っていました。肉体面での成長がある程度終わると、精神面での成長の方により焦点が当てられていくのかも知れないですね。
蝶が幼虫(四角)から成虫(円)になって羽ばたいていけるように、人間も飛翔できるようになるのかな?