先週まで、大磯で開催されていたトム・シェーバー, D.O.(以下、トム)のセミナーに通訳
として参加していました。四日間のクラスを三つ。長期間に渡ってトムと時間を過ごし、クラスを行なっていくことでまた色々な発見や学びがありました。
今回は、改めてミッドラインやセントラルスティルネスと呼ばれる体の中心、エッセンスに帰ってくる感覚がありました。クラスでホームとセントラルスティルネスは一緒だとトムも言っていましたが、まさにホームですね。
このホーム、今までに他のセミナーでも感じて来ました。こうして、何度も何度も、何年間にもわたって再確認できる機会があるのは本当にありがたいことです。
エド・モーピン博士は、ロルフィング/ストラクチュアル・インテグレーションのライン、セントラルチャネリングと表現しています。(昔のブログにこんなこと書いていました)
ボブ・シュレイとドナ・トムソンは、ソースポイントセラピーを通して、ブループルリントの現れとしてのミッドラインと呼びます。
トムは、オステオパシー/バイオダイナミクスを通して、セントラルスティルネス、ミッドラインと呼んでいます。
結局、全て一緒でしょう。だって、扱ってる体は一緒なんだから。単語が違ったり、そこに行き着くまでの方法に若干の差はあれど、同じことです。IMACでも、実は目指している所はそこです。
表で見えている肉体しか見ていないと分からないですが、その裏で肉体の指標になっているものに焦点が当たるとそこが明確になって来て、広がっていきます。肉体は、毎日の天気の違いや、食べ物、環境など色々なものの影響を受け、変化し続けています。その変化している所に気づくことも大切ですが、そちらにばかり意識が向いていると、本来の自分を見失ってしまう時がありますね。
ロルフィングの先生であったピーター・メルキアは、「人はラインの周りに作られた何かだ」と言っていました。体からラインを見るのではなく、ラインから体をみていくと、伝わってくる情報も全く違うのです。
このラインにアクセスするということは、すなわち「あり方」に直結してくることになります。肉体、構造、解剖学的に存在しているものではなく、それらを形成してくれている大元ですからね。頭でラインにアクセスしようと思って、どんなに頑張っても、できるものではないのです。これがテクニックや知識ではなく、セッションの良し悪しを決定する一番大きな要素だと私は感じています。
自分の何倍も経験年数(皆40年ぐらい!)があり、常にそういう「あり方」をしている先生達と場を共有させてもらうと、自分の未熟さを身にしみて感じます。ただ、こうしてホームに戻るたびに、戻りやすくなっているのと、ホームの居心地が良くなっているのは、少しずつでも成長しているということでしょう!
Comments