6日間に渡って、3クラスを開催したマーティとのセミナーが終了しました。
彼のアプローチ方法は、Morales Method®︎と名前がついています。
Morales Methodでは、Structural Integrationの他に、Art RiggsのDeep Tissue Workや、Massage Therapistとしての経験、そして彼の臨床で効果が出るものを共有してくれています。最近では、色々なオンラインコースも提供しています。
その中で、分かりやすく筋膜の抵抗の方向を感じるというものがあります。それを、Directional Resistance (DR)と呼んでいる訳ですが、それを基礎にしてMartyはシステムにアプローチしていきます。
この写真の場合は、殿部の方向に抵抗がある訳ですね。DRは、体の各部位によって異なり、それぞれの人でも異なります。筋肉の走行とも違い、例えば前腕でも、肘の方向、手首の方向、内側、外側のそれぞれで抵抗が異なってくるのです。つまり、シンプルにそれ以上沈まない層まで沈んで、DRを感じるだけで、その人に必要なワークにカスタムされていくということですね!また、各筋肉で考えるのではなく、エリア、領域で考えるというところは、私のIMACのアプローチとも同じですね。
さて、ここで「では、なぜそれぞれの人のDRが違うのか?」という質問をしてみると、殆どの人が生活習慣、運動習慣、体の使い方でDRが変わってくるのではないか、と考えます。
ということは、DRと機能に関係があるということでしょうか?
また、DRと機能不全も関係がある可能性も考えられますね。
そこからさらに飛躍して、手技的アプローチでDRが改善されることで、機能や機能不全にも影響が出るのではないかと考えていくことができます。
これが、Morales Methodの基本となっている原則です。
科学的に証明すること、計測することは難しいかも知れませんが、このアプローチで抵抗があった方向の抵抗が少なくなることで、動き、機能が改善されていくことは臨床的に明らかです。
この基本となる概念と触り方が分かってしまえば、他の筋骨格系のどこの部分でも同じ原理を使えますし、内臓系でも同じ感じでもう少し微細に触っていけば良い訳です。
クラスの間は毎日多くの時間を使って組織に触れ、感じていきました。触ることに自信がついてきた人も多かったようです。また、触れられる側のフィードバックも的確で、参加者の方同士で沢山学べる時間になっていました。
これも、安全な学びの場で、シンプルに分かりやすく教えてくれる彼のクラスならではですね。
私個人としても彼と一緒に時間を過ごす中で、ロルファー同士でないと話ができない内容、アメリカの状況、今後の展開など、色々話すことができて有意義な時間でした。僕たちはロルフィング・トレーニングのユニット2で同じクラスだったんですが、その時の写真も見ていたら、こんなツーショットを見つけました。丁度12年前の同じ時期です!まだ二人とも若いですね(笑)。
今はこんな感じになりました。
参加者の皆さん、本当にお集まり頂きありがとうございました。また二年後ぐらいを目指して彼と色々と企画していこうと思います!今回のクラスで学んだことが、皆さんの経験と体の新しい気づきとなり、色々な方の助けになることを願っています。
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